• 2011/4/22
    17:14

    今週のランキング=日本版は「汚染水浄化粉末」、英語版は「アップル決算」がトップ

    今週のランキングは、日本版は「福島原発の汚染水を浄化できる粉末」、英語版は「米アップル、震災の影響は軽微」がトップ。この粉末については、ある日本の化学者が1カ月足らずで開発したと発表した。

    Japan Real Time 日本版ランキング

    Courtesy of Tomihisa Ohta
    粉末をかき混ぜて10分。セシウムとヨウ素がビーカーの底に沈殿

    1.化学者が「福島原発の汚染水を浄化できる粉末を開発」
    仏原子力大手アレバが福島第1原子力発電所の放射性物質を含む汚染水の処理システムを提供することになり、これまで復旧作業の妨げとなっていた問題の解消が見込まれる。しかし、ある日本の化学者は、汚染水の除染が可能とされる粉末を1カ月足らずで開発したと発表した。

    2.余震はいつまで続くのか?
    東日本大震災発生から1カ月余りが経過したが、私たちの生活は、東京電力から連日発表される新事実と、絶え間ない余震に支配されている。

  • 2011/4/22
    14:47

    ちょっと暗くなった東京

    東京の最近の生活が実際どういう感じなのかを知りたい人に、お奨めの動画がある。

    YouTube

    「darwinfish105」と名乗る横浜在住のビデオアーティストが撮影したこのシンプルな動画は、依然多くの人々が余震や放射能汚染の脅威にさいなまれてはいるものの、ある一点を除いて、少なくとも表面上は東京の生活は3月11日以前の状態にほぼ戻っていることを端的に表している。唯一異なるのは、省エネを目的とした電力使用量の削減によ り、夜の照明が減っている点だ。

  • 2011/4/22
    13:56

    つくば市、福島県からの避難者に放射線検査を要求

    3月11日の東日本大震災、容赦ない余震、原発事故。相次ぐ危機を乗り越えた福島県からの避難者は避難先の茨城県つくば市で暖かく迎え入れられるこ とを期待しても良かっただろう。しかし、実際に受けたのはひどい差別だった。つくば市は福島県からの転入希望者に放射線の影響を調べるスクリーニング検査 の受診証明書の提出を求めていた。

    この問題について、市原健一市長と市の担当者は19日の記者会見で陳謝し、スクリーニング検査は 避難者に対する安全措置だったと説明した。一方、閣僚はつくば市の措置を「心ない」ものだと非難している。このような問題は、第2次世界大戦で投下された 原爆の「被爆者」が受けた差別を想起させる。

  • 2011/4/22
    8:12

    化学者が「福島原発の汚染水を浄化できる粉末を開発」

    仏原子力大手アレバが福島第1原子力発電所の放射性物質を含む汚染水の処理システムを提供することになり、これまで復旧作業の妨げとなっていた問題 の解消が見込まれる。しかし、ある日本の化学者は、汚染水の除染が可能とされる粉末を1カ月足らずで開発したと発表。この粉末を使った場合、アレバのシス テムより20倍早く除染できる可能性があり、そうなれば、最終的な目標である原子炉の安定的冷温停止に向けた作業が大幅に加速する。

    Nuclear and Industrial Safety Agency/Reuters
    汚染水の水位を示す防護服を着た作業員

    この粉末を開発したのは金沢大学の太田富久教授。同教授によると、天然の鉱物と化学物質を混合した白い粉末は、汚染水に溶けた放射性物質を捕まえて沈殿させると いう。1000トンの汚染水の場合では1時間で処理できる。一方、アレバの処理システムによる放射性物質の除去は1時間当たり50トンの汚染水。

    太田教授は20日のインタビューで、沈殿のスピードが全く違うので、非常に早い処理ができる方法だと語った。この技術は汚染処理を専門とするクマケン工業(秋田県)と共同で開発されたものだ。同社は2008年以来、太田教授の開発した粉末を利用している。

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