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浜岡原発:永久停止するよう住民提訴へ 事実上廃炉求める

 静岡県御前崎市の中部電力浜岡原発の周辺住民が27日、中部電に対し浜岡原発を永久に停止させるよう、事実上廃炉を求める訴えを静岡地裁浜松支部に起こす。弁護団の大橋昭夫弁護士が24日、静岡市内で会見して明らかにした。

 浜岡原発をめぐっては、別の住民らが東京高裁で中部電に運転差し止めを求めて係争中だが、廃炉を求める訴訟は初めてだ。

 原告は御前崎市の清水澄夫市議(64)ら同市、菊川市、掛川市の原発周辺3市の住民35人。大橋弁護士は、東京高裁で係争中の訴訟は「今後の安全対策次第では運転再開する含みを残している」と指摘したうえで「私たちは完全な廃炉を求める」と語った。清水市議は「浜岡原発は東海地震の震源の真上にあり、廃炉にしない限り、地元住民の生命の安全が保障できない」と話した。浜岡原発は1、2号機が廃炉へ向けて作業中で、3~5号機は菅直人首相の要請を受け現在運転を停止している。【平塚雄太】

毎日新聞 2011年5月24日 20時48分(最終更新 5月24日 22時43分)

 

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