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縄文のクワガタ、奈良の遺跡から発見 ほぼ完全な形

2011年5月24日20時4分

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写真:秋津遺跡で見つかった縄文時代のノコギリクワガタ=24日、奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所、池田良撮影拡大秋津遺跡で見つかった縄文時代のノコギリクワガタ=24日、奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所、池田良撮影

写真:地層からほぼ完全な形で見つかった縄文時代のノコギリクワガタ=24日、奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所、池田良撮影拡大地層からほぼ完全な形で見つかった縄文時代のノコギリクワガタ=24日、奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所、池田良撮影

写真:ノコギリクワガタは、中央に見える川の跡の右岸にある木の根の下から見つかった=奈良県御所市、県立橿原考古学研究所提供拡大ノコギリクワガタは、中央に見える川の跡の右岸にある木の根の下から見つかった=奈良県御所市、県立橿原考古学研究所提供

図:クワガタの発見場所拡大クワガタの発見場所

図:秋津遺跡の地図拡大秋津遺跡の地図

 縄文時代晩期後半(2500〜2800年前)のノコギリクワガタが、奈良県御所(ごせ)市の秋津(あきつ)遺跡でほぼ完全な形で見つかった。県立橿原考古学研究所(橿原市)が24日発表した。大あごなど一部だけ見つかった例はあるが、完形に近い縄文時代のクワガタは全国初という。

 大きく湾曲した大あごを持つ体長約6.4センチ、幅約1.5センチのオス。地中約2メートルの同時代の木の根の下で見つかった。左前脚以外はほぼ残っており、体毛や爪の先も判別できた。水や土で密閉されて酸素が絶たれ、細菌が活動できず分解されなかったらしい。同じ地層からは同時代の土器や土偶の破片約1千点も見つかった。

 橿原市昆虫館の中谷康弘・館長補佐は「外観は現代のクワガタと全く同じ。遺伝子レベルで違いがわかればおもしろい」と話す。25日〜6月12日、同市の橿考研付属博物館(0744・24・1185)で公開される。(渡義人)

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