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【滋賀】

外来生物の輸入抑制を 県、国へ政策提案へ

2011年5月25日

 県は、在来生物の生存を脅かす外来生物の輸入を抑制する仕組みづくりを6月に国に政策提案する。希少種を好む愛好家が飼育しきれずに放した外来生物が繁殖する現状を根元から断つのが狙い。ニホンジカなど有害鳥獣対策で捕獲の専門家養成制度を要望する。

 提案は、外来生物の輸入を動物園や博物館展示など特定の目的に限定。輸入できない生物を指定している現行法令から、輸入を原則禁止にして輸入可能な生物を指定する制度への転換を求め、輸入者には駆除費用として課税する。全国一斉の外来種捕獲キャンペーンも国に求める。

 担当者は「滋賀だけでなく国全体で取り組まなければ問題解決にはならない」と説明する。

 全国で問題となっているアライグマやヌートリアに加え、県内で在来種の生息域を脅かしているミシシッピアカミミガメ、大量繁殖しているオオキンケイギクやナガエツルノゲイトウなど外来植物の被害が出ている。

 獣害の原因となるニホンジカやイノシシなどの個体数調整を担う専門家を養成する制度づくりも訴える。 

 (曽布川剛)

 

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