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総理の自覚

2005年5月 8日 00:00 :
   「報道2001」での私の発言について賛否両論のご意見をいただた。冷静な意見が大半だが、「どこどこの手先か」といったレッテル張りの批判もいくつかある。内容に関しての意見は大いに歓迎だが、レッテル張りは議論とはいえない。
  西部邁氏の戦勝国が敗戦国を裁く戦争裁判が正当なものかどうかの議論は学者の議論としては当然ありうる。しかし同時に日本の独立は極東裁判の結果の承認を含めサンフランシスコ条約によって回復されたもの。日中共同宣言も戦後日本と毛沢東率いる中国が国交を回復する前提としての約束事。これらを責任ある政治家が否定するということはまた学者の研究とは別の意味を持つ。総理大臣は日本を代表する政治責任者で、自らの言動は日本全体に影響を与える。小泉総理はその自覚なくして総理を続けるべきではない。