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【プロ野球】

新井貴弾で阪神の連敗ストップ

2011年5月25日 紙面から

◆阪神5−3西武

 打線全体にはびこっていた重たい空気。一瞬にして吹き飛ばしたのは、4番のバットだった。2点を先制された直後の4回裏の攻撃。新井貴が甘いスライダーをこん身の一振りで仕留めた。きれいな弾道は中堅左へと突き刺さった。

 「自分のスイングができました」。この試合前まで4試合16打席無安打。しかも1回1死一、三塁の好機でも二ゴロ併殺打に倒れ、虎党のため息を誘っていた。だが、「1打席目はスミに決められていたので、西口さんの勝ちと思うようにしました」と切り替え、そして目覚めた。

 和田打撃コーチによると、ヘッドが好調時に比べ寝ていたという。雨天中止となった23日の練習後、新井貴は「原因は分かっている。いかに打席でできるか」と話していた。2打席目で数センチの狂いを戻し、3日の巨人戦以来15試合ぶりとなる5号ソロへとつなげた。

 「4番が本塁打を打って火が付いたかな。やっぱり軸なだけに後もつながるね」。真弓監督が振り返ったように、主砲の一撃はもがいていた打線を呪縛から解き放った。それまでは球団ワースト記録を更新中の46イニング打点なしだった。だが、それに終止符を打っただけでなく、一気の逆転劇を呼び込んだ。

 連敗は4でストップ。最下位というポジションにも1日で別れを告げた。それでもまだ借金は5もある。まずはその完済へ向け、4番がこれからも打線を引っ張っていく。 (島田明)

 

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