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イタリアの電力事情

近頃、日本では原子力発電所で出た放射性廃棄物の再処理施設の建設の是非が話題となっています。以前は、環境に悪い、危険との理由で環境保護論者には、原子力反対を唱えていた人も多かったのですが、現在は、推進する方が、環境に良いという考えに変わってきているようです。
たとえば、原子力を使わず、化石燃料を使った場合、燃焼時にでる炭酸ガスで温暖化を招いたり、地球上のすべての化石燃料(一種の遺産)を食いつぶしているという人もいます。
確かに、石油も、ここ数十年で底をつくと言われているようですし、いち早く化石燃料に頼ることから卒業すべきときなのでしょう。人はエネルギーなしには生きていけない生き物なのですから。

次に、イタリアの話に変わりますが、イタリアでもエネルギー不足が深刻化しています。イタリアは、1980年代後半以降、原子力を放棄(国民投票による)しましたが、慢性的電力不足に悩んでいます。ただ、電力の最大の輸入先であるフランスは原発大国であることから、イタリアが輸入している電力はフランス原発から買っているようなものなのです。ということは、間接的であるにしても、イタリアも原発の電力に頼っていることになります。
イタリア国内でも、原発再開の声がないわけではないみたいですが、新しい非原子力発電所ができるとのことなので、少しは解消できるかもしれません。
個人的な考えですが、電力の輸出国がこれからの経済にも有利になることは間違いないと思います。もし、猛暑がヨーロッパを襲い、フランスが国内消費で手一杯になった場合、イタリアに回ってくる電気はあるのでしょうか??もし買えたとしても、高い料金を請求されることでしょうし・・・
(2006.3.31)

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