菅総理大臣は、G8サミット=主要国首脳会議などに出席するため、日本時間の25日朝、パリに到着しました。菅総理大臣は、日本時間の夕方にフランスのサルコジ大統領と会談し、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、徹底した情報公開と検証を行い、国際的な原発の安全性の向上に貢献する考えを示すことにしています。
菅総理大臣は、G8サミットや日本とEU=ヨーロッパ連合との首脳協議などに出席するため、日本時間の25日午前5時すぎ、パリに政府専用機で到着しました。東日本大震災の発生後、菅総理大臣が外国を訪問するのは今回が初めてで、日本時間の25日夕方、サミット議長国・フランスのサルコジ大統領と首脳会談を行うことにしています。この中で菅総理大臣は、震災への支援に改めて感謝の意を伝えたうえで、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、事態の収束に全力を尽くすとともに、徹底した情報公開と検証を行い、国際的な原発の安全性の向上に貢献する考えを示すことにしています。そして、会談では、26日からのG8サミットで、原発の安全基準などを巡って各国の首脳と議論を交わし、合意を目指すことを確認する見通しです。また、会談では、原発事故への対応や日本の復興に向けて引き続き日仏両国が協力していくことを確認するほか、日本とEUのEPA=経済連携協定の交渉開始についても意見を交わすことにしています。