先月の貿易収支は、東日本大震災の影響で自動車の輸出台数が過去最低となるなど、輸出が大きく落ち込んだことから、4月としては31年ぶりの貿易赤字となりました。
財務省が発表した貿易統計の速報によりますと、先月の輸出は、5兆1557億円と前の年の同じ月を12.5%下回って2か月連続の減少となり、減少幅は、金融危機の影響で輸出が大きく減少したおととし10月以来、18か月ぶりの大幅な落ち込みとなりました。これは、震災の影響で自動車生産が大幅に減少したため輸出台数が統計の比較が可能な昭和54年以降、過去最低となったことや、半導体などの電子部品でも輸出が大きく減少したことなどによるものです。一方、輸入は原油などの資源価格が高騰したことから8.9%増加し、5兆6194億円となりました。この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4637億円の大幅な貿易赤字になりました。先月は、大型連休を前に輸出が増えるため貿易黒字が続いていましたが、今回、31年ぶりに貿易赤字となりました。財務省は「先月は、震災による輸出の落ち込みが大きく響いた形だ。先行きについては、自動車などの生産の回復のペースや、資源価格の動向に注意する必要がある」と話しています。