西宮署は24日、阪神間で車や事務所荒らしを繰り返していたとして、宝塚市小林4、山口組系暴力団組員、福井大志容疑者(25)を建造物侵入と窃盗の疑いで地検尼崎支部に最終送致し、捜査を終了したと発表した。
同署によると、福井容疑者は、09年2月21日から同12月31日までの間、西宮市や尼崎市などで、建築事務所や駐車中のトラックなどから発電機や電動工具を盗む行為を48件繰り返した、としている。
同署の調べでは、被害品は計約190点(総額1193万円相当)。中古品店で売りさばき、「飲み食いや、パチンコなどに使った」と供述しているという。
福井容疑者は10年11月、軽トラックを運転中に職務質問された際、車両をパトカーにぶつけて公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。その後の捜査で、一連の窃盗容疑が明らかになった。既に別の窃盗罪4件、公務執行妨害罪1件で起訴され、今月18日に地裁尼崎支部で懲役2年6月の実刑判決を受けている。【山田毅】
〔阪神版〕
毎日新聞 2011年5月25日 地方版