鳥獣被害防止に対する国などの補助金を鳥取市林務水産課の男性主事(30)が着服した問題で、同市は24日、主事を同日付けで懲戒免職処分にしたと発表した。
主事は公金の着服を認めているという。今週中に全額を返済する意思を示しているが、竹内功市長は「全体の奉仕者である職員がこのような事件を起こし、市民の期待と信頼を裏切ったことはまことに遺憾」として、刑事告訴を検討しているという。告訴の時期などは、関係団体などと調整していく。また管理監督者への処分も合わせて検討する。
市によると、主事は、市鳥獣害防止対策協議会(鳥取いなば農協、市などで構成)の事務に従事。09年3月から今年3月まで延べ14回にわたり、農水省と市の補助金が入った通帳から約290万円を着服。借金返済やパチンコ代などに充てたという。主事は01年4月採用。設立当初から協議会に関わっていた。【加藤結花】
毎日新聞 2011年5月25日 地方版