医師の資格を持つ与野党の有志の国会議員が会合を開き、東京電力福島第一原子力発電所の事故で政府が示した、学校などでの屋外活動の目安となる放射線量は、子どもたちにとっては高すぎるとして、見直すよう求めることを決めました。
会合には、民主党、自民党、公明党、国民新党の医師の資格を持つ国会議員8人が参加し、福島第一原発の事故で、政府が、福島県の小学校などでの屋外活動を制限する放射線量の目安を、年間の累積で20ミリシーベルトとしていることについて、意見を交わしました。その結果、年間20ミリシーベルトという政府の目安は、子どもたちにとっては高すぎる値で、健康に影響を与える可能性があるという認識で一致しました。そして、目安となる値を低くするよう見直すとともに、校庭の表面の土を取り除くなど、子どもたちの被ばくをできるだけ少なくする対策を早急に実施することなどを求める提言を速やかに取りまとめ、政府に申し入れることを決めました。