中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

25日から一時帰宅本格化 福島県沿岸の6市町

2011年5月24日 20時45分

 福島第1原発事故で半径20キロ圏内の警戒区域から避難した住民の一時帰宅が25日から本格化する。対象9市町村のうち、警戒区域内の世帯が比較的少ない内陸部の川内村などで既に行っているが、25日以降は第1原発により近く、全域や大部分が警戒区域に指定された沿岸部の1市5町で連日実施する。

 各自治体などによると、1市5町で区域外に避難したのは約2万7千世帯。30日にかけ計約1200人が一時帰宅を予定している。

 南部が警戒区域に指定された南相馬市は25、27の両日、計約200人が帰宅。同市は一部が計画的避難区域、緊急時避難準備区域にも指定されている。

 福島第2原発が立地する富岡町は25、29、30日の3日間にわたり、約280人を対象に実施。全域が警戒区域で、立ち入っても安全と判断した地域を優先する。

 第1原発5、6号機が立地している双葉町は26、27日に予定。全域が警戒区域で、今回の対象は原発から5キロ付近の3地域。約120人が一時帰宅を予定している。

 隣接する浪江町も26、27日に計約180人が予定。津波の犠牲者が多く、一時帰宅の際、慰霊祭が行われる。

 第1原発1〜4号機のある大熊町、第2原発がある楢葉町は29、30日に、それぞれ約200人、約120人が予定。

 南相馬市を除く5町は、双葉町が埼玉県加須市に、富岡町が郡山市に移るなど、いずれも役場機能を警戒区域外に移転している。

 27、29、30日は実施が集中し、1日当たり200人以上が警戒区域内への立ち入りを予定。政府の原子力災害現地対策本部は3日間、放射性物質の付着状況を調べるスクリーニング検査の担当者を増員して対応する。

(共同)
 

この記事を印刷する

PR情報



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ