気象・地震

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東日本大震災:福島第1原発事故 2号機作業員1人が熱中症

 東京電力は19日、福島第1原発2号機の原子炉建屋に18日入った作業員のうち1人が、熱中症になったと発表した。作業後に体調不良を訴え、医務室で点滴を受けて回復したという。東電は「(2号機の)建屋内の温度と湿度が高く、人による入域は15分以上は困難」としており、有人作業の難しさが改めて示された。

 また東電は、3号機の原子炉建屋にも18日夕、作業員2人が入って放射線量の測定などを行ったことを明らかにした。同建屋に作業員が入ったのは、3月14日の水素爆発以降初めてという。

 東電によると、作業員は18日午後4時30分から約10分間、建屋に入った。特殊繊維でできた防護服を着用し、空気ボンベも使用。被ばく線量はそれぞれ2・85ミリシーベルト、2・08ミリシーベルトだった。

 建屋内の放射線量は、窒素注入用の配管を接続する予定のバルブ付近で毎時50ミリシーベルトだったが、作業場となるハッチ上部は同160~170ミリシーベルトに達していた。【八田浩輔、関雄輔】

毎日新聞 2011年5月19日 東京夕刊

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