旧広島市民球場(中区)の活用を求めている市民団体「旧広島市民球場の歴史と未来を守る会」や、市民ネットワーク「(旧)広島市民球場フォーラム」のメンバーら10人は20日、松井一実市長に対し、解体を含めた計画の見直しを申し入れた。球場解体を巡り、市長が市民と懇談するのは初めて。
松井市長は「市の外にいた時と中に入った時で情報に解離がある。皆さんの思いが当を得ている部分もある」と一定の理解を示した。「思いを託してもらえてありがたいが、議会の継続性もある。私自身は変革を打ち出せる立場にあるが、二元代表制の限界も分かってほしい」と述べた。面談後、「守る会」の土屋時子代表は「聞きっぱなしで終わらないなら、市政が変わったと言える」と話した。【矢追健介】
毎日新聞 2011年5月21日 地方版