福島のニュース
両陛下福島入り 被災者を激励、沿岸部視察
 | 被災者に声を掛けられる天皇陛下=11日午後、相馬市の市立中村第二小学校(代表撮影) |
|
天皇、皇后両陛下は東日本大震災の発生から2カ月となる11日、被災地のお見舞いのため福島県入りされた。被災者らを激励したほか、津波の被害を受けた相馬市の沿岸を視察した。両陛下の被災地訪問は宮城、岩手などに続き5県目。 両陛下は同日午前、自衛隊機で福島空港に到着。南相馬市、浪江町などの住民が避難するあづま総合体育館(福島市)では被災者の生活スペースを回り、「健やかにお過ごしください」などと声を掛けられた。 福島第1原発事故の影響で葛尾村から避難している東海林きく江さん(77)は「皇后さまに手を握っていただき、『頑張ってください』とお言葉をいただいた」と話していた。 両陛下は午後3時前、自衛隊のヘリコプターで相馬市に移動。約150人が身を寄せる中村二小体育館で「ご無事でよかったですね」などといたわった。 家族は無事だったが、津波で家を失った同市原釜の会社員竹花秀裕さん(39)は「『お体は大丈夫ですか』と優しい言葉を掛けていただいた。相馬は原発事故で風評被害を受けているが、両陛下が来られたことで周囲にも安心感が広がるのでは」と期待した。 両陛下は同市原釜の被災地を視察。流された住宅跡を見ながら「あそこまで津波が届いたんですね」と心を痛めているご様子だった。
2011年05月12日木曜日
|
|