福田沙紀　剛力彩芽　Ｗ主演　テレ東系連続ドラマ「ＩＳ〜男でも女でもない性〜」

　女優の福田沙紀（２０）、剛力彩芽（１８）が、７月からスタートするテレビ東京系の連続ドラマ「ＩＳ（アイエス）〜男でも女でもない性〜」（仮題、月曜午後１０時）にダブル主演することが２３日、分かった。原作は、第３１回講談社漫画賞を受賞した六花チヨさんの同名作品で、男女の身体的区別があいまいな先天的疾患を題材にした衝撃作。次世代のトップ女優と期待される福田と剛力が挑む注目作として話題を呼びそうだ。

　ゴールデン・アロー賞新人賞受賞など演技力に定評のある福田と、今年１月に本格的に女優業を開始して早くも初主演ドラマに取り組む剛力によるＷ主演の“競演”が決まった。

　「ＩＳ」は、性器、卵巣・精巣といった性腺（せん）、染色体などが男・女性型に統一されていないか、あいまいな状態の先天的疾患の総称で、インターセクシュアルの略。４５００人に１人の割合で存在するといわれ、テレビドラマで人物像が初めて描かれる。

　ドラマは、ＩＳとして生まれ、戸籍上は女だが、中学まで見た目も志向も男で育った星野春（福田）が、パティシエになるため、女として高校に通学することを決意する。春にある思惑を持って近づくクラスメートの相原美和子（剛力）との出会い、サッカー部の男子生徒・伊吹憲次（井上正大）に寄せる春の恋心などが描かれ、ＩＳの子どもと家族の葛藤（かっとう）と再生も盛り込まれる。

　福田は「主演という大役をいただき、身が引き締まる思い。作品が非常に難しく考えさせられるテーマで、今からいろいろ悩んでます。全力で頑張ります」とコメント。原作のファンという剛力は「人生初めてのドラマ初主演という大役を頂き、今から緊張しまくりです。大好きな作品で初主演なんて夢のようですし、今回の作品で人間『剛力彩芽』としても成長できるよう全力で頑張りたい」としている。

　同局の中川順平プロデューサーは、福田＆剛力の起用理由について「主人公の春は難しい役どころ。明朗快活、強い意志が見えながら、どこか内側にナイーブさも秘めた福田さんがピッタリ。剛力さんは、春との微妙な距離感、その変化をも表現してくれる」と説明している。

　ほかに、井上正大（２２）、西田尚美（３９）、南果歩（４７）らが出演する。