白鵬「信頼取り戻せたかな？」　一夜明け会見

　大相撲の技量審査場所（東京・両国国技館）で歴代最多タイの７連覇を飾った横綱白鵬（２６）が一夜明けた２３日、東京都墨田区の宮城野部屋で記者会見。「やっと終わったなという印象。強いものは強いと証明できた」と振り返った。

　「（ゆうべは）ゆっくり寝ました」と白鵬。しかし、その顔には少し疲労の色も。東日本大震災から２カ月という状況を考慮し「日本が大変なときに（優勝を）一人で喜んではいけないのではないかと心の中に抑えた。でも土俵で失った信頼は少し取り戻せたかなと思う」とうなずいた。

　７月の名古屋場所が開催されれば、前人未到の８連覇と節目の２０回目の優勝が懸かる。「いろいろ経験して私自身も強くなった。相撲だけでなくメンタルな部分でもね。とにかく１５日間、しっかり取り切るだけ」と自らに言い聞かせるように語った。

　同日午後にはモンゴルへ帰国の途に。「自分が生まれた病院に救急車を贈呈してくる。１年ぶりに帰れるのだから草原でゆっくりしたい」。故郷でつかの間のリフレッシュに入る。　（竹尾和久）