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【社会】

初の取り調べ全過程可視化始まる 東京地検特捜部

2011年5月25日 02時02分

 東京地検特捜部は24日、会社法の特別背任の疑いで同日逮捕した不動産投資会社元役員の徳島政治容疑者(47)の取り調べで、全過程の録音・録画(可視化)を始めた。検察・警察の取り調べを通じ、全過程の可視化実施は初めて。

 特捜事件への可視化導入は、厚生労働省の元局長村木厚子さんの無罪が確定し、主任検事の証拠改ざん事件に発展した文書偽造事件を受けた再発防止策の一環。

 当初は一部の可視化が想定されていたが、法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」が範囲拡大を提言し、4月に江田五月法相の指示を受けた笠間治雄(かさま・はるお)検事総長が全過程の試行も表明した。

 3月の可視化導入以降、特捜部が容疑者を逮捕した事件は、東京、大阪で計3件あるが、いずれも一部の可視化にとどまっていた。

 徳島容疑者の逮捕容疑は、役員をしていた不動産投資会社が所有する東京都港区赤坂の土地や建物を都内の不動産管理会社と5億1千万円で直接売買する合意をしていたのに、差額を分配する目的で、2008年11月ごろ、知人の会社に4億5千万円でいったん売却。

 知人の会社があらためて不動産管理会社に合意価格で売り、差額6千万円のうち手数料を除いた5千万円の損害を不動産投資会社に与えた疑い。

(共同)
 

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