最高裁に上告を棄却され、近く収監されるライブドア・元社長の堀江貴文氏。刑期を終える約2年半後の日本をどう見るか――。2011年5月23日、東京・新宿ロフトプラスワンで開催されたイベント「ホリエモン・トークライブSESSION最終回!?『棄却された。。。』」で堀江氏は、現在携わっているロケット開発事業に触れ、「福島第1原発を宇宙基地にすればいい」と語った。
「なんで日本に住んでいるんだろうと最近考えるようになった」という堀江氏。同じくイベントに参加していたフリージャーナリスト上杉隆氏に「上杉さんは、なんで定住してるの」と疑問を投げかけ、「住所がなければ手紙も来ない」「全部電子版でいい。雑誌とか本も電子版でいい。物はいらない」と語った。また堀江氏は、少子高齢化が進み企業や人が海外に移りつつある日本には「何の展望もない」と指摘。さらに、食文化は金持ちが支え、それが国の豊かさに繋がっているため「280円のユッケを食べて死ぬ人がいる日本は貧しい」と自説を展開。高級料亭が消えたり、海外に移転したりしている日本の状況を鑑みた上で、堀江氏は、
「僕はノマドになる。会社もシンガポールに移そうと思っている。パーマネントトラベラーになってシンガポールに移ったら、(日本に)税金も払わなくていい」と出所後について語った。
■「福島第1が宇宙特区になれば、僕は行く」
堀江氏は現在ロケット開発事業にも携わっている。そのビジョンは将来の宇宙開発を見据えたものである。堀江氏は、このロケット開発と2011年3月11日の東日本大震災以降問題となっている福島第1原子力発電所とその周辺とを結びつけ、
「(福島第1原発は)宇宙港にすればいい。周りに人が住めなくなっているから、ちょうどいい。高濃度放射能汚染されているから、海も魚が捕れても食べれない。漁協も文句を言わないし、そこでうるさい音を出しても誰も文句を言わない。人がいないから。宇宙基地にして宇宙特区にしたら、僕は行く。だって宇宙のほうが放射線がすごい」とし、さらに
「(福島第1原発を宇宙基地にした場合)自己責任で行く分には、全然いいと思う。僕は宇宙開発の方が大事だから。多少放射線を受けても僕はいい」と語り、宇宙にかける思いを語った。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]堀江氏の発言部分から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv50144522?ref=news#02:46:22
(山下真史)
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