たっくん
私が愛する気持ちのほうが強いと思っていた
でも、全然、逆だったと気がついた
一緒に住みはじめてから、10キロ以上も体重が落ちて腕筋肉の凄さをのぞくと
まるで板のように細くなり
今では私のほうが、どこをとっても太い
前の結婚生活よりも今の私との生活のほうが、そうとうに苦労させてるのかな?って錯覚をおこす
ここ最近、私のために支払いが遅れてるところへ頭を下げに行き
車を売り、ガソリンあけるとこも鍵であけるような古い軽自動車に乗り
少し匂いのする、古くなったハヤシライスを食べ
老後の楽しみの自給自足の野菜作りのために大事にしていた生家の土地を売り
借りるとこもすべて行きつくしてサラ金にまで行き
それでも、夜は優しく頭をなでなでして寝かせてくれ
浮腫んだ私の足をさすり、耳かきをして
お風呂も、お腹が大きくなって足先が見えないから一緒に入り頭の先から足先まで洗ってくれる
そんな、たっくんを見ていると泣けて泣けて仕方ない
一緒にお買い物に行っても、ちょっと先を歩く後ろ姿で涙が溢れて止まらない
苦労ばかりさせているのは私だった
わがままで店をはじめて、うまくいかないと、すべて、たっくんに尻拭いさせて最低なのは私
それなのに文句ばかり言ってきた
ちょっと仕事で忙しくてメールの返事できないだけなのに
ほんとは仕事じゃなく、どっか行ってるんじゃないの?とか問い詰める事もあった
何ひとつ、自分がした事にたいして、何も言わず無言実行の男と
体が思うように動かせなくて何ひとつ努力も出来ずに愚痴ばかり言う私
優しくされればされるほど、意地をはってみたりするガキな私
してくれた事すべて、これで良かったと笑っている、たっくん
ちっぽけな自分
お弁当を作る事ぐらいしか出来ない
台所に立っていられない時は、仕事で疲れて帰宅した、たっくんが作ってくれる
逆なら、なんと言っていたんだろうか?
疲れて帰ってきてるのに飯もねぇのか?なんて文句言ってるんじゃないかな?
お弁当も作れないぐらい気分が悪い時は、昼抜きで仕事しているかカップラーメンを食べているみたい
そんな事、わかっていて作ってあげない事もある
具合が悪い事を都合のいい理由にしてね最低な私
でも、たっくんが私の事、家族の事を思う気持ちは痛いほど分かったよ
その気持ちに自分は何をかえす事が出来るのか今は分からない
何をどうしていいのかが分からない
死ぬ事だけは、もう考えないようにするよ
あなたの為に生きる・子供の為に生きるから自分の体を傷つけたりするのは、この世で最低な事と
気がついたよ
自分が先って考えは、やめる
何も出来ないなら、せめて心配かけるのだけは、やめようよ自分
甘えた気持ちは捨てようよ自分
こんな私を充分、幸せにしてくれてる、たっくんに申し訳ない
私がいなくなったら、今までの、たっくんの気持ちは、すべて無駄になる
支払いに追われる毎日だけど、同じように太陽はのぼるんだもの
1 ■おはよう
久々のお弁当?
今が一番大変な時だね、でも、ず~と続く訳じゃないよヽ(^o^)丿
これから色々楽しい時があるもんね~
乗り越えよう!
楽しく生きようね。