線量測定ロボ、出番なし がれきが障害福島第1原発事故を受け、文部科学省が現場の放射線量測定などのために送り込んだ防災モニタリングロボット(全長1・5メートル、幅0・8メートル、高さ1・5メートル)2台のうち1台が24日、福島市内で公開された。 もう1台は事故対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)で待機中。2台は遠隔操作で走行させることができるが、現場に散乱しているがれきが障害となり、事故から2カ月以上たった今も出番がないままだ。 2台は、原子力安全技術センター(東京)が計約1億9千万円かけて開発。カメラのほか、物をつかむアームも備えており、整備費などで年間計1千万円程度かかる。同センターの数土幸夫理事長は「がれきを撤去すれば走行できるので、現場でぜひ使ってほしい」と話している。 【共同通信】
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