'11/5/20
旧市民球場南側に放置自転車
広島市中区の旧広島市民球場跡南側の通路上に放置自転車やバイクが500台近く並び、一部は点字ブロックをふさいでいる。球場閉鎖で警備が手薄になり、即時撤去の規制区域外となっていることも拍車を掛けているとみられる。市民や観光客から市に苦情が寄せられており、対策強化を検討している。
市が管理する中央公園内にある旧球場は幅10〜15メートルの通路が囲み、南の相生通り側は延長約100メートルの緑地帯沿いに延びる。地下街への入り口もあり利便性が高い。球場東側には計520台収容の市営駐輪場がある。
球場閉鎖前は警備員が周辺を巡回し、放置自転車はほとんどなかった。ところが、昨年9月の球場閉鎖後は警備員の姿が消え、自転車やバイクを止める通勤、買い物客たちが目立ち始めたという。
周辺の繁華街は放置自転車を市条例で即時撤去できる規制区域。ところが同公園は対象外だ。市は、警告書を張って1週間放置されないと撤去できない。
自転車を止める理由について、20代の男性会社員は「駐輪場に置くのは面倒」。40代の主婦も「みんな止めてるから」と答えた。
【写真説明】地下街入り口(中央)周辺の点字ブロックをふさぐ放置自転車。奥へ続く緑地帯沿いにも並ぶ