「朝刊探索」

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2007-12-31 今年もあと半日余り お世話になりました。

_ 2007から08年にかけてのキーワードは「民」

朝起きると窓の外は白色の世界。昨夜から降った雪が広島市南部でもうっすらと積もっていました。中国山地などは結構降ったようですね。スキー場関係のみなさんは、ほっとされたのではないでしょうか。車で帰省する方は運転にご注意ください。笑顔で新年を迎えたいですよね。

さて、自宅でゆっくりパソコンに向かっている方もあるでしょうが、私たちはきょうもきょうとて、ヒロシマ平和メディアセンターの最後の仕上げに取りかかっております。ちょっと余裕ができたので、今年最後のブログ更新をしておこうかと思い立ち、パソコンに向かっています。

京都の清水寺で発表された今年を象徴する文字は「偽」でした。

私なりに、今年から来年にかけてのキーワードを考えてみてました。そこで浮かんだのは「民」。「民衆」「国民」「人民」の「民」です。日本と世界の動きを見ていると、「民意」というもののありようをもう少し注意深く観察していくことが大事なのではないかと思ったからです。

まず今年の日本。象徴的なのは7月の参院選で安倍晋三前首相が率いる与党が惨敗しました。「格差」「年金」「政治とカネ」などテーマはいろいろありましたが、国民の怒りが与党を敗北に導きました。

その後にいろいろな動きが続きました。例えば、薬害肝炎問題の政治決着までの一連の動きです。患者である原告の訴えを世論が後押しし、最後は福田首相が決断をせざる得ませんでした。原爆症認定問題もしかり。被爆者を中心とする長年の訴えが安倍前首相に基準見直しを決断させました。どういう形で決着するかは予断を許しませんが、見直しに動かざるを得なかったことは確かです。まだ沖縄は十分に納得していないとはいえ、「集団自決」教科書検定問題もこの延長線上でとらえられるのではないでしょうか。

_ 2008年は選挙の年

来年は解散総選挙があるのはほぼ確実。与野党が衆参で逆転している現状をどういう形で打開するか―野党側を再び勝たせて与党を野党に転落させるか、再び与党に多数を与えるかで、政治の流れは大きく変わります。地元では、岩国で在日米軍再編による米艦載機移転受け入れを争点に市長選が行われます。移転受け入れ反対を貫いてきた前職が勝つか、容認を打ち出す自民党衆院議員が勝つか。沖縄の動向とともに選挙結果が国政に与える影響は大きいとみられます。山口県知事が早くも、思惑含みの政治的発言をしているように、容認派はいろんな仕掛けをしてくると思われます。反対派も正念場と力を入れてくるでしょう。新年早々、永田町でもかなり注目される市長選になることは間違いありません。

「民」がどういう選択をするのか。政治と同時に「民」もまた厳しく問われる年になる。そして21世紀初めの日本の針路を左右することにもなるでしょう。

米国は来年、大統領選があります。米国にとっては政治の年です。パキスタンのブット元首相暗殺の真相は不明のままですが、テロの恐怖から世界はまだ自由になっていないことを象徴するような事件となりました。イラクの情勢もまだ先行き不透明です。

世界では今年、指導者の交代が相次ぎました。英国、オーストラリアではブッシュ米政権と距離を置こうという流れに転じました。米国の新政権がどうなるかによって、世界の動きはまた変わってきます。その意味で、米国の「民」もまた厳しく選択が問われる立場に置かれます。

私たちは年明け早々、ヒロシマ平和メディアセンターを社内に設置し、ヒロシマからの情報発信力を強化したいと考えています。そのために日本語と英語のサイトをつくります。そこで問われるのはコンテンツ=記事です。「民」の選択に役立つような「記事」をどれだけ国内外に向けて発信できるか。

気を引き締め直して新年を迎えたいと思います。来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。

【お断り】元日は早朝から東京出張です。国立競技場での天皇杯決勝戦、サンフレッチェ広島対鹿島アントラーズ戦の携帯速報をするため日帰りで行ってきます。従って、あすは休みます。新年は更新頻度を従来並みに戻せると思っております。よろしくお願いします。

_ shirusu (2008-01-01 12:17)

みなさま“謹賀新年”です。

yaboo@編集部さんは東京・国立霞ヶ丘陸上競技場に到着して、全日本女子サッカー選手権大会決勝を取材しているんでしょうね。お疲れ様です。

「朝刊探索」のカレンダーで“次”が選べないのは2008年1月での投稿がまだ無いからなのでしょうか。

さて、中国新聞のブログに時々書き込んでいるということを母親に話したら『投書欄にはしないの?』と疑問を持ったようで、理由を説明したのですが、インターネットもブログも利用していない母親に「理解してもらえなかったのではないか?」と思っています。

今日付の紙面によれば、朝刊発行部数約72万部ということで、自分のブログに書くよりも広範囲に伝達されるので私の意見を人が見る可能性が高いですし、掲載されれば図書券(の新規発行はされていないから図書カードになるのかな?)がいただけるというのも魅力的ではあります。

[図書券 - Wikipedia]より
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E5%88%B8

中国新聞のwebにあります
>「広場」へ投稿
の中で
>▽匿名、他紙との二重投稿、採否の問い合わせ、原稿返却はお断りします
↑の規定があるので投稿しないのです。

例え、掲載されたとしても中国新聞の“詳しくは紙面で”主義のため“中国新聞 記事データベースに全文を入力”されても中国新聞のwebに公開されるでもなく、掲載日より後は刹那の中にまぎれてしまい自分の意見へのアクセスは困難になることは想像に難くありません。
原稿の返却はされなくても、手元のコンピュータのHDDの中にファイルとして残りますが、採否は分からず、他紙との二重投稿の禁止は、採用されなかった場合でも、他紙ではなく自分のブログに公開することもできないと解釈します。

などと難しく考える以前に“重箱の隅をつつく”ツッコミ系の発想しかできない私ですから、小難しい話題の意見でないといけないような「広場」欄の敷居は高いし、中国新聞社とのネット感覚が違っていても妥協点であり、自分のノリで書けるし少なくてもyaboo@編集部さんには読んでもらえる。
明確な読み手がいるのは自分のブログよりは良い点で、ここ「朝刊探索」ブログは性にあっているんですよ。
外さない限りはyaboo@編集部さんからリアクションがあるというのは動機付けとして図書カードよりも魅力なのです。

なんだか「朝刊探索」2007-11-24 に書いた自分のコメントの付け足しになってしまいましたが、私なりにボチボチと気が向いたときに書きにくるスタンスは変えずにやっていこうと思っています。

そんなこんなで、新年の所感ぽいものが書けました。

_ shirusu (2008-01-03 10:56)

1月2日は新聞休刊日、yaboo@編集部さんにおかれましては新年早々の大仕事と敗戦のショックで“オーレ・サンフレ ビバ・サッカー”に書き込むのが“やっと”というところだったのでしょうか?
私の方はメインスポンサーのデオデオで開催されている「SANFRECCE(サンフレッチェ) 第87回 天皇杯 準優勝おめでとう!」セールを覗いてきました。って“新春初売りセール”の隣に張り紙が貼ってある以上のことはなかったですね。
さすがに「鹿島アントラーズ 天皇杯 優勝」の張り紙をしている店は見かけませんでした。気付かなかっただけかもしれません。

さて、1月3日、中国新聞朝刊1面に、ヒロシマ平和メディアセンターのURLが告知され、関連記事も出ましたね。
まずは兼務のyaboo@編集部さん他、スタッフの皆さんお疲れ様です。
褒めて褒めて褒めちぎりたいところではありますが、気になった点がありますので、書いておきます。
webサイト構築業者のプランニング通りの結果のサイトで変更が出来ない状況なのかもしれませんが。

まず、中国新聞トップページから“ヒロシマ平和メディアセンター”へのリンクが直感的に分かりませんでした。
朝刊をPCのところに持っていってタイプしろということなのかと一瞬思いました。
私は最初、左側の原爆・平和情報のところを見て、平和ライブラリーをクリックしてハズレ。orz
最終的にはヘッドラインニュースのところでリンクを見つけたのですけど、原爆・平和情報の並びに“ヒロシマ平和メディアセンター”を入れることは困難なのでしょうか?
もっと目立つところ、中国新聞トップページの47NEWSの隣のバナー広告で、「国営備北丘陵公園『ウインターイルミネーション2007』平成19年11月23日(金)から12月25日(火)まで」が表示されているので『開催期間がとっくに過ぎているのだし“ヒロシマ平和メディアセンター”の広告にしたら?』と思ったのだけど『国土交通省 中国地方整備局』の広告枠なんですね。期間が過ぎても広告を出し続けるお役所仕事体質でもスポンサー様には逆らえないですよね。その前に『国土交通省 中国地方整備局』の広告代理店は何やっているんだか…。

“ヒロシマ平和メディアセンター”への“Contact”は mail のみでも構わないかもしれません。でも、あのままのmailtoの記述では SPAM・JUNK mail (あやしい薬やら時計やら)の類が見境なく押し寄せてくるのではないでしょうか? もう手遅れかも? mailtoの記述対策は私でも知っているのに対策がとられていないなんて…。
万全を期すならばwebフォームも用意して、そこからでもmailを受け付けるようにしておいた方がノイズが少なくなると思います。

>ヒロシマ平和メディアセンター設立にあたって
 山本治朗 さん と 中国新聞本社と平和公園の空撮 の画像
>「ヒロシマ平和メディアセンター」 ウェブ開設にあたって
 田城 明 さんの画像
文章については私がどうのこうの書けないのですけど、身分証明書の写真をそのまま使いましたじゃなくて、他の記事でインタビュー受けている人と同じような背景には出来なかったのでしょうか?
別にいかにも新聞記者だ他人とは違うと思われようがどうしようが関係ないのかもしれませんけど。
例えば、原爆慰霊碑をバックにするとか、中国新聞に関係づけたいなら、中国新聞関係者の慰霊碑とか付け加えれば印象も変わってくると思うのです。

“ヒロシマ平和メディアセンター”の
>Link policy
を書かれたようで、中国新聞webのリンクポリシーの必要性を指摘してガッカリした事を思い出せば、前進だと思います。
ネット感覚の相違は持ち出しませんが、それでも書いてしましますが、日本語のリンクポリシーは最初に English ありきでRepublishing を再出版って翻訳しましたみたいなのではなく、もうちょっと日本語っぽく書きましょうよ。例えば“再出版”ではなく“記事の再利用”しっくりこないか…。

3箇所も
>ヒロシマ平和メディアセンターに連絡をすること
と書いてあるのなら、ヘッダー部分にある“Contact”だけにするのではなく。最後の段にも“ヒロシマ平和メディアセンター”への“連絡先”という項目を立ててwebフォームを用意するとか、mailtoの記述対策をして書いておく方が親切では?
フッターにある
>Hiroshima Peace Media Center 7-1 Dohashicho Nakaku Hiroshima Japan 730-8677
↑でmailはe-mailではなくて“手紙の宛先”と受け取られたいのでしょうか?

各記事へのアクセス方法ですが、いちいちマウスで年と月をクリックするしかなく、サイト内サーチは無いんですね。47NEWみたいにgoogle任せでも良いのですけど。

自分のサイト・ブログでの実践はあまり出来ていないのに、棚に上げて文句を書いた形になりました。
ごめんなさい。親切じゃないから改善しなくちゃと思っているのだけど、コンテンツの充実に力を入れたいと言い訳しています。orz

_ yaboo@編集部 (2008-01-03 11:08)

>shirusuさん
 あけましておめでとございます。
 当方はようやく3日午前0時、新サイトのオープンにこぎつけ、ホッと一息といったところです。
 今は読者からの問い合わせに備えて新聞社で一応、待機をしております。
 新年早々、投書について取り上げておられますが、結構な数が寄せられるので、担当者は事務作業が大変なのです。特に、二重投稿のチェックはかなり難しいと思います。意図的かどうかはともかくとして、過去にそういうケースがありました。これはどの新聞社も同じ方針でいると思います。投稿者との信頼関係で判断するほかはないかもしれません。
 実際、複数の新聞の投書欄に常連として投稿される方もいて、同じ内容のものが複数の新聞に掲載されるというのでは困るのです。
 投稿の掲載については、新聞はいいがネットは困る、という方もあり、今のところ、紙面だけの掲載に限る方針でおります。
 「詳しくは紙面で」というのは、「紙」は有料、「ネット」は無料という現状からすれば、当分変わることはないと思います。私たちは「紙」の新聞を購読してくださる読者からの購読料と広告費を2大収入源としております。「紙」あるいは「読者」を優先するという方針は変わりません。
 それに新聞社のホームページは大体どこも、一定期間を過ぎるとサーバーから削除しています。これはネット掲載があくまでも「無料」であることからくる面と、事件原稿などでは人権上の配慮をしているケースもあります。
 過去の記事を読みたいという方には、ネットの場合は日経テレコンなどのデータベース(有料)を使っていただくほかありません。記事データベースまで無料で開放しろ、とはおっしゃいませんよね。
 従って、新聞社のサイトが「無料」で運営されている限り、使い勝手はよくないと感じられる方が出るのは仕方ないかと割り切っています。じゃあ「有料」にしたら、ということになるのですが、それも一つの考え方です。それでビジネスとして成り立つのであれば、それもありかとは個人的に思います。
 ただ、ネットの情報はタダ、という意識が広まってしまっているため、「有料」モデルへの転換はかなり難しい課題だと思っております。
 さて、私は元日、国立競技場へ行きました。ただし、女子サッカーの決勝は取材していません。試合があった時間はまだ新幹線の中でした。取材は午後の天皇杯決勝戦だけでした。

_ yaboo@編集部 (2008-01-03 11:39)

>shirusuさん
 2回目のコメントと行き違いになっていたので、あらためて…。
 いろいろとご指摘ありがとうございます。
 すぐに対応できるところとできないところがありまして、機能面ではちょっと先送りしてしまわないと間に合わなかった部分もあり、折々改善します。サイト内検索もいずれ導入する予定です。

_ shirusu (2008-01-03 22:32)

yaboo@編集部さん、女子サッカーの決勝は間に合わなかったんですね。冷静に考えれば日程として難しいですよね。熱心なサッカーファンだったら女子サッカーまでフォローしているというのは私の先入観でした。

“ヒロシマ平和メディアセンター”についての読者からの問い合わせとか反響の対応でお忙しかったことと思います。私みたいな変なツッコミを入れる人はいなかったと思いますけど、お疲れ様です。

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