本文書では、ブランク メディアがセットされているのにローテーション スキーマ ジョブで利用されない場合の確認項目を説明します。
バックアップ後メディアの保存日数を決めておき、保存日数を経過したメディアを自動的に再利用させたい場合は、ローテーション スキーマ ジョブの利用が有効です。ローテーション スキーマ ジョブはメディア プールで管理されたメディアを利用します。メディア プールで管理されるメディアは保存セット (上書きできないメディアのセット) と再利用セット (再利用可能になったメディアのセット) に格納され、ジョブ実行時に再利用セット内のいずれかのメディアが自動的に利用されます。再利用セット内のメディアは 基本的にフォーマット日時が古いものが優先的に利用されますが、利用される順番は保証されておりません。決まったメディアにバックアップを行いたい場合は、 ローテーション スキーマ ジョブは利用せず、カスタム ジョブを利用してメディア毎に複数ジョブを作成してください。
ブランク メディアがセットされているのにもかかわらずローテーション スキーマ ジョブで利用されない場合、以下の項目を確認してください。
■確認項目
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メディア プールで管理されていたメディアを別のメディア プールで再利用する場合、「クイック消去プラス」で、以前のメディアプールで管理されていた情報を消去しておく必要があります。この情報(シリアル番号)が残っていると利用されません。
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デバイス グループが複数存在する場合 (デフォルト GROUP0のみ) ローテーション スキーマ ジョブ 実行時にディスティネーション タブで選択したデバイス グループ内にブランク メディアが認識されているか確認してください。
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ブランク メディアは再利用セット内に利用可能なメディアが存在しない場合に利用されます。ジョブ開始時に保存セットから再利用セット内に格納されるメディアが存在する場合も、既にフォーマットされている再利用セット内のメディアが優先的に利用されるためブランク メディアをセットしていても利用されません。次回ブランク メディアに強制的に書き込みたい場合は、再利用セットに格納されるメディアを予測してライブラリ装置から一時的にイジェクトしておいてください。
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メディアが認識されているか確認してください。SCSI のエラーやテープ エンジンのエラーがアクティビティ ログにないか確認し、問題がある場合は対処してください。また、メディア交換後はテープ エンジンの再起動もしくは、インベントリを発行し BrightStor ARCserve Backup に交換後のメディアの情報を正しく認識させてください。