大手電機メーカー「ソニー」は、東日本大震災の影響などで、ことし3月期の決算で、最終的な損益が2600億円の大幅な赤字になり、3期連続で最終赤字になるという見通しを発表しました。
発表によりますと、ソニーの3月期の決算は、最終的な損益が、700億円の黒字の予想から一転して、2600億円の大幅な赤字になり、3期連続で最終赤字になります。これは、東日本大震災の影響で、グループ全体の業績が悪化することが見込まれたため、会計処理上、将来、戻ってくることを見込んで資産として計上する「繰り延べ税金資産」を取り崩したことによるものです。一方、ソニーは、ゲーム機の「プレイステーション」のオンラインサービスなどで、1億件を超える個人情報の流出が明らかになっていますが、利用者への補償やシステムを強化するため、来年3月期に140億円の費用を見込んでいることを明らかにしました。