日本原子力研究開発機構は24日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年8月に原子炉容器内に落として変形した炉内中継装置(長さ約12メートル、直径46センチ、重さ3.3トン)を、同容器の上ぶたの一部ごと外して引き抜く作業を始めた。
同装置は筒形で中が空洞になっている。作業に伴い空洞から同容器内に工具や部品などが落下するのを防ぐため、空洞の上部にふたをかぶせる作業を始めた。同容器内のナトリウムと反応しないよう、空気の流入を防ぎながら慎重に機材を据え付けるため、同装置を引き抜くのは6月中旬になる見込み。【柳楽未来】
毎日新聞 2011年5月24日 11時49分(最終更新 5月24日 12時40分)