風評被害防止 両首脳の理解を
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風評被害防止 両首脳の理解を

5月22日 6時56分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

日本、中国、韓国の3か国による首脳会議が、22日、東京で開かれ、菅総理大臣は、原発の安全対策などでの協力強化を確認するとともに、日本への風評被害を食い止めるため、科学的な証拠に基づいた冷静な対応をとるよう両首脳に求め、理解を得たい考えです。

日本、中国、韓国の3か国による首脳会議に出席するため、日本を訪れている中国の温家宝首相と韓国のイ・ミョンバク大統領は、21日、宮城県と福島県を訪問して被災者を激励しました。日・中・韓3か国の首脳会議は、22日午前、東京で開かれ、菅総理大臣は、今回の大震災での日本政府の取り組みを説明し、復興に向けた決意を表明することにしています。そのうえで、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けた、原発の安全対策や防災面での3か国の協力の強化を確認するとともに、日本への風評被害を食い止めるため、中国と韓国に対し、科学的な証拠に基づいた冷静な対応をとるよう求めることにしています。東京電力福島第一原発の事故を受けて、中国は、福島県や茨城県など1都11県の食品や農作物の輸入を全面的に禁止しているほか、韓国も福島県や千葉県など5つの県の野菜の輸入を禁止しており、菅総理大臣としては、首脳会議の前後に行う2国間の会談でも風評被害問題を取り上げ、両首脳から理解を得たい考えです。また、2国間会談では、現在、中国を訪れている北朝鮮のキム・ジョンイル総書記の動向について意見が交わされるのかどうか、注目されます。