ステッチ装飾 (ヘムステッチ/ピコット/巻きロック風レタスエッジ)
2008.7.6.現在「当ブログ内作例」は旧ブログへのリンクとなっています
【ヘムステッチ】
布の織糸を抜き、糸でかがりながら透かし模様をつくっていくヘムステッチはドロンワークのひとつです。ベッドリネンやテーブルクロスなどで見かける装飾ですが、衣類にも応用できそうです。実際、OTTOBREでも裾に2列のヘムステッチを刺してあるピンクリネンパンツを見かけました。ブラウスやスモックの袖口などに刺しても面白いかもしれません。リネンで洋服を縫う機会があれば試してみたいです。
■ 当ブログ内作例 → リネンのキッチンクロス
■ MANI DI FATA (イタリアの手芸雑誌)
└ LADDER HEMSTITCH (両ヘムステッチ)、 TRELLIS STITCH (山路かがり)
【ピコット:ハンドステッチ】
バックステッチを刺し、ステッチにそって布を折ると、ステッチの糸がピコットのように見えます[画像右上]。バックステッチではなくバリオンステッチを刺すともっとはっきりしたピコットになります[画像右下]。いずれにせよ、長い距離を刺すのは大変です。襟の端などに刺せたらかわいいかとも思うのですが。
■ 当ブログ内作例 → ダブルガーゼクールワイドパンツのポケット口
■ 戸塚刺しゅう研究所 : バリオン・ステッチ (バラの刺繍などに使われるステッチです)
■ Sabo-Stitch : TIPS (バックステッチのピコット)
■ 『大塚あや子のステッチワールド』 from 文化出版社
【ピコット:家庭用ミシンでピコ風端始末】
ニットの伸縮するという性質を生かすとミシンでもピコ風のものがつくれないかと実験しました。使用したステッチは「たちめかがり(断ち目かがり)[画像左上]。二つ折りにした生地の折り山部分を布端とし、そのギリギリ外側に針落ち位置がくるよう注意しながら生地を少し引っ張り気味に縫いました。糸調子やウーリー糸の使用などでもう少しピコ具合を増やせるかもしれません。今後機会があれば実験してみます。
■ 当ブログ内作例 → カットソーの袖口&襟端に
【レタスエッジ:家庭用ミシンで巻きロック風端始末】
上記ピコットと同様にニット生地を折り、その山部分に細かいジグザグステッチをかけると巻きロックのようにヒラヒラします[画像左下]。山部分を処理するので端処理としての性質は不要なため、巻きロックほど針目を細かくする必要がありません。作例で使用している糸は普通のミシン糸(ポリエステルスパンの60番)です。生地に合う色のウーリー糸がないときなど重宝する方法かも、とひそかに期待しています。
フライスやスムースなどほつれない生地の場合、できあがり線に1cmの縫代を追加し、縫代を折り、できあがり線にそってジグザグステッチをかけ、余った縫い代をカットすることで袖口や裾をレタスエッジにすることが可能かと思います。