東京電力は24日、福島第1原発事故の発生当初のデータの解析から、1号機と同様、2、3号機でもメルトダウン(炉心溶融)が起きているとの結果を公表した。原子炉の水位について、計器が示した水位より実際には低い場合、燃料が入っている原子炉圧力容器の損傷が起きたと推定している。
ただ、現在の圧力容器周辺の温度からは、燃料の大部分が圧力容器にあると判断。安定的に冷却を進められており、今後、事故の進展はないとしている。
水位が実際には低い場合は、2号機では自動停止の約101時間後、3号機では約60時間後に大部分の燃料が圧力容器の底に落下したと解析した。
3月11日の東日本大震災後の事故発生当初の原子炉の様子について、残っていたデータなどを基に分析。経済産業省原子力安全・保安院に報告書を提出した。共同)