相模原市の蜂蜜の製造販売会社が、外国産の蜂蜜を北海道産と偽って販売していたとして、警察は、24日朝、この会社の会長と社長を不正競争防止法違反の疑いで逮捕しました。警察の調べに対し、会長は容疑を認め、社長は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、相模原市緑区の蜂蜜製造販売会社、「ほくと蜂舎」の会長、加藤光雄容疑者(65)と、社長の河内久子容疑者(62)の2人です。警察の調べによりますと、加藤会長らは、おととし2月から去年12月にかけて、相模原市緑区の店などでカナダ産や二ュージーランド産の蜂蜜を450グラム入りの瓶に入れ、北海道産と偽っておよそ1300個を販売したとして、不正競争防止法違反の疑いが持たれています。問題の商品は「国産クローバー蜂蜜」という商品名で、原産地の欄には「北海道」と表示されていましたが、警察がことし2月に会社などを捜索し、押収した商品の成分を分析した結果、いずれも100%外国産の蜂蜜だったということです。警察の調べに対して加藤会長は「間違いありません」と容疑を認め、河内社長は「加藤会長がやっていたことで私は分かりません」と容疑を否認しているということです。警察は、偽装がどのようないきさつで行われるようになったのか、解明を進めることにしています。