人気脚本家・三谷幸喜氏(49)と妻で女優の小林聡美(46)が23日、離婚した。同日、連名のファクスで発表した。2人は1989年、フジ系コメディードラマ「やっぱり猫が好き」の脚本家と主演女優として出会い、95年に結婚。16年目での突然の破局に「はっきりした理由があるわけではない。考え方や価値観の小さな違いが積み重なり、それがだんだん大きくなってしまったようです」と説明した。
突然の発表だった。2人は連名で「これからのことを話し合い、お互いへの尊敬を持ち続け、それぞれがより自分らしく生きてゆくために、別々の道を歩むことを決めました」とつづった。
離婚の結論を出したことについて「これといったはっきりとした理由があるわけではない」。16年に及ぶ結婚生活の中で「考え方や価値観の小さな違いが積み重なり、それがだんだん大きくなってしまったようです」と原因を挙げた。関係者によると、浮気や家庭内暴力もなく、別居もしていなかったという。
この日、三谷氏は都内で作・演出の舞台「ベッジ・パードン bedge pardon」(6月6日開幕、世田谷パブリックシアター)の稽古に参加。26日に映画「東京オアシス」(10月22日公開、松本佳奈・中村佳代監督)のクランクインを迎える小林は、都内で映画と別の仕事をこなした。そのため、代理人が都内の区役所に離婚届を提出。くしくも、この日は小林の誕生日の前日だった。
2人は、1989年の「やっぱり―」で脚本家と主演女優として出会い、フジ系「ビートたけしの作り方『大家族主義/堀切家の人々』」(93年)で再会、交際をスタート、95年に結婚した。入籍報告会見で三谷氏は「マンションを買うけど、入籍しないと銀行が貸してくれないんだ」とプロポーズしたことを明かし、ブラックユーモアを交え、「友達が寄りつかない家庭にしたい」と話した。
円満な夫婦生活を送っているように見えたが、三谷氏は「夫婦」をテーマにした舞台「グッドナイト スリイプタイト」(08年)でのスポーツ報知の取材に対して「僕たちは変わった夫婦ではないが、普遍的な悩みを抱えている」と明かしたこともあった。今後は出会った当時の脚本家、女優という立場で新たな人生を歩んでいく。
◆三谷 幸喜(みたに・こうき)1961年7月8日、東京都生まれ。49歳。日大芸術学部演劇学科卒。83年に劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成。91年「12人の優しい日本人」がヒット。ドラマ「王様のレストラン」「警部補・古畑任三郎」の脚本を担当。97年映画「ラヂオの時間」で初メガホン。血液型A。
◆小林 聡美(こばやし・さとみ)1965年5月24日、東京都生まれ。46歳。79年にドラマ「3年B組金八先生」でデビュー。82年の映画「転校生」の主役に抜てきされ、報知映画賞新人賞などを受賞。ユニークな演技派として注目を集める。2003年「すいか」でドラマ初主演。主な出演作は映画「廃市」「かもめ食堂」「めがね」。血液型AB。
[2011/5/24-06:00 スポーツ報知]