福島県中通り地方で放射線被ばくを恐れ転校する子供が増えている問題で、郡山市の市立小中学校でも、住民票を市に残したまま転校する「区域外就学」が19日現在、325人に上っていることが分かった。未就学児も含めると、中通り地方で1000人規模の子供が「疎開」している可能性がある。
郡山市教委によると区域外就学の内訳は小学生295人、中学生30人で、「原発事故の影響」(学校教育課)とみられる。
中通り地方で警戒区域などの指定がある田村市を除く7市での総数は、判明しただけで627人となった。また、同県全私立幼稚園協会などによると、福島、郡山両市の幼稚園で少なくとも667人が休・退園した。大半は原発事故の影響で県外などへ避難したとみられる。【井上英介、長田舞子】
毎日新聞 2011年5月24日 2時34分