暴行事件の現場となった東京・西麻布の飲食店ビル１１階に入る会員制バー「Ｍ」は、事件以降〝風評被害〟で客足が途絶え、閉店していた。「芸能人や著名人が多く集まる隠れ家的存在の店でした。事件当日も海老蔵以外に、芸能人がいたと言われています。事件後は店に警察が来たり、店長が何十回も警察に事情聴取されたりしました」とは六本木の黒服だ。
おまけに「あの海老蔵が殴られた店」としてちょっとした観光スポットに。店内には入れなくても、外からケータイなどで撮影する人が続出したという。
「警察が来るうえ、店の存在が全国に知られてしまったため、お忍びで遊んでた人たちはパタッと来なくなった。Ｍで遊んでるだけで、イメージが悪くなってしまいますからね。ずっと開店休業状態で、先月ついに完全に店を閉めました」(黒服)

その同じ物件に２３日、カフェ・レストラン「Ｌｉｇｈｔ Ｂｌｕｅ」（０３-６４２７-９８５３）がプレオープンする(正式オープンは２７日)。マスコミ初潜入となる本紙に対し、店長は「ここが海老蔵さんが土下座したとされるポイント（写真手前のソファ）ですね。ここは口論があったテーブル。あえて現場の内装をそのままにしてあります」と明かした。
いわば「ウチは事件現場という負のイメージを背負っていますが、これを一掃して明るく、不景気を吹っ飛ばす店にしたい」という逆転の発想だ。
「当面の間、オープニング特典としてウェルカム・ドリンクに『灰皿テキーラ』をお出しします」とのこと。灰皿風のミニグラスに、テキーラと桜海老を入れたドリンクだそうで、「海老蔵さんが相手に強引に飲ませたと言われるエピソードからヒントを得た」というから商魂たくましい。
まさかないだろうが、もし海老蔵が来店したら? 「僕は海老蔵さんを知らないし、関係ないので歓迎しますよ。ただＶＩＰ扱いはしません。他のお客さんと同じように予約して来てください」と店長はキッパリ言い切った。