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横粂氏の民主離党意向「意味分からぬ」

2011年05月23日

 民主党の横粂勝仁衆院議員(比例南関東ブロック)が離党の意向を固め、岡田幹事長にも伝えていたことで、地元や同僚議員からは驚きと同時に「あきれた」との冷ややかな声も出た。

 横粂氏は、離党の理由について、後援会関係者への文書で「政党政治」や「議院内閣制」に限界を感じたと説明している。

 横粂氏と同じ2009年の衆院選で初当選した県内の民主党衆院議員は22日、「意味が分からない行動だ。与野党で懸命に震災復興対策をまとめるべきときに、ゴタゴタに付き合う暇はない」。ほかの議員への波及はないとみている。

 横須賀市選出の大村博信・民主党県議は同日午前、横粂氏に会った。「離党を決断した。申し訳ない」という横粂氏に、「ならば議員辞職して再挑戦すべきだ」と突き放したという。大村氏は朝日新聞の取材に「支持者に相談もない。もうかばえない」とため息。

 横粂氏は09年衆院選で自民党の小泉進次郎氏に大差で敗れたが、民主圧勝の勢いで比例南関東ブロックで復活当選した。だが、今春の統一地方選は菅政権の支持率低下で、横須賀、三浦両市の市議選で民主党は振るわなかった。

 民主党県連は不信感を募らせている。県連幹部は20日に「議員辞職しろ。地元の県議や市議を玉砕させたのに何だ」と、横粂氏を叱ったという。週明けにも対応を協議する。
 一方、自民党県連の菅義偉会長は「今の民主党は政党の体をなしていない。発言の機会がなく、失望しての離党だと思う」と話している。

 横粂氏は22日、朝日新聞の取材に応じ、「無所属として、思いを同じくする全国の地方の議員や民間人たちと協力する」と議員を続ける意欲を語った。辞職を求める声について、「比例復活だったこともあり、政治的、道義的に非難は受けるが、それを越える活動をしたい」と話した。23、30の両日、横須賀市内で支持者に説明する予定だ。

(矢吹孝文)

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