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'11/5/23

広島五輪の招致検討委を廃止


 広島市の松井一実市長は22日、2020年夏季五輪の招致検討委員会を開き、4月の市長選の公約通り招致を中止する方針を説明し、了承された。検討委会長を務める松井市長は、五輪と核兵器廃絶を結び付ける理念や実現の可能性に否定的な見解を示した。これで09年10月から続いた広島五輪の招致検討は終了し、検討委は廃止となった。

 検討委を構成する27自治体のうち17自治体が出席。委員である首長の本人出席は、松井市長のほかは、副会長の田上富久長崎市長と広島県熊野町の三村裕史町長だけだった。

 松井市長は「招致しないことを掲げて市長に就任した。検討作業に終止符を打つ」と宣言。検討委の廃止を提案、了承された。田上市長が「意思を尊重したい」と述べた以外に発言はなかった。

 続いて松井市長は、断念の理由を説明。広島五輪構想が核兵器廃絶とスポーツ振興を絡めた点を「別々のものとして対応する必要がある」と否定した。

【写真説明】広島五輪の招致検討委員会で立ち上がって中止方針を説明する松井広島市長。左は田上長崎市長




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