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原発で水掛け論!海水注入による再臨界の危険性、細野補佐官「言った」斑目委員長「言ってない」

「侮辱された」と怒りもあらわな斑目氏

 福島第1原発事故で、1号機の海水注水が一時中断した問題で、注水による再臨界の危険性があることを指摘したとされた原子力安全委員会の斑目(まだらめ)春樹委員長(63)は22日、「専門家として、そんな指摘をするはずはない」と全面否定した。一方、細野豪志首相補佐官(39)は、同日のテレビ番組で斑目氏の指摘があったことを、あらためて説明。両者の主張に、食い違いが浮上した。その後、斑目氏は政府に訂正を要求し、細野氏は、指摘内容を訂正するドタバタ劇となった。

 1号機炉心への海水注入の一時中断問題は、主張の食い違いが浮上、訂正騒動に発展した。

 注水による再臨界(燃料が再び連続的な核分裂を起こすこと)の危険性を指摘したとされた安全委の斑目委員長は、共同通信の取材に「専門家なら誰もが、(注水で)冷却を最優先すべき、と判断するのは当然」と反論。実際は、可能性がほとんどなかった再臨界を指摘したとされたことに「原子力の“げの字”も知らない素人だと侮辱されたようで、怒り心頭だ」と憤慨。

 一方、細野補佐官は22日朝のフジテレビ「新報道2001」に出演。「(斑目氏)ご自身が、そういうことをおっしゃった記憶はある」と、再臨界への指摘があったことを重ねて明言した。

再臨界指摘があったと発表した細野補佐官

 細野氏の発言を受けた斑目氏はこの日午後、細野氏と面会。政府・東京電力統合対策室の21日の発表を訂正するよう、政府に要求。細野氏は「再臨界の危険性がある」から「再臨界の可能性はゼロではない」と訂正することを受け入れた。

 3月12日に、1号機炉心への海水注入が55分間、中断していたことが判明していた問題は、再臨界を恐れた菅首相の指示によるものともされたが、細野補佐官は会見で、東電の判断だった、と発表。枝野官房長官もこの日、「東電がやっていることを、止めたことは一度も承知していない」と政府指示を否定した。ただ、再臨界の可能性が検討されたのは「時期は不正確だが、記憶している」と認めた。

 自民党の大島理森副総裁は22日の講演で、中断は政府指示による措置との認識を示し、「止めたのは菅首相だ。その結果、こんな大きな災害になったならば辞任するのが当然だ」と責任追及の姿勢を強調した。

 言った言わないの水掛け論は、斑目氏が発言したとされる「危険性」という言葉を対策室側が「可能性」に訂正することで手打ちに。何とも分かりにくい幕引きとなった。

(2011年5月23日06時02分  スポーツ報知)

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