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米大統領:「67年直前の境界」…交渉の出発点に過ぎず

 【ワシントン白戸圭一】オバマ米大統領は22日、ワシントン市内で開かれた親イスラエル系ロビー団体の会合で演説し、19日の中東政策演説で提案した第3次中東戦争(67年)直前の境界線を前提にしたパレスチナとの交渉再開について「(開戦前日の)67年6月4日に存在していたものとは異なる国境を交渉するという意味だ」と説明。自らの提案は67年境界線への撤退をイスラエルに求めたのではなく、今後の交渉の出発点に過ぎないことを強調し、イスラエル側に理解を求めた。大統領は中東政策演説で、67年の戦争直前の境界線を基準に、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地の一部をイスラエルに併合する代わりに、イスラエル領土をパレスチナに編入する土地交換を提案。イスラエル側は「67年境界線への撤退を求めた」と受け止めて猛反発し、20日に大統領と会談したネタニヤフ・イスラエル首相は提案拒否を明言した。

 大統領は22日の演説で、パレスチナとの交渉再開を求める一方、「イスラエルの安全保障に対する米国の関与は強固だ」とも述べた。

毎日新聞 2011年5月23日 12時05分

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