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美容外科事件:捜索先から捜査資料…漏えい疑い警視庁捜査

 品川美容外科池袋院(東京都豊島区)で脂肪吸引手術を受けた女性が死亡した業務上過失致死事件で、警視庁捜査1課が同外科の関係先を家宅捜索した際、捜査状況を記した警察の内部文書のコピーが押収されていたことが捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁は捜査関係者から内部情報が漏えいした地方公務員法(守秘義務)違反にあたる可能性もあるとみて、捜査を始めた。

 池袋院では09年12月、東京都荒川区の無職、前田京(みやこ)さん(当時70歳)が脂肪吸引手術を受けた2日後、内臓損傷で急死。捜査1課は今年4月、執刀した堀内康啓容疑者(38)が注意義務を果たさなかったとして業務上過失致死容疑で逮捕した。堀内容疑者は5月、同罪で起訴された。

 捜査1課は、事故直後に加えて今年3月などに池袋院など関係先を家宅捜索した。捜査関係者によると、この過程で見つかった資料を分析したところ、捜査に携わっている者しか知ることができない文書のコピーが含まれていたことが判明したという。

 当時は捜査1課が病院関係者から任意で事情を聴いていた段階で、捜査資料が関係者に参考にされた可能性があるという。

毎日新聞 2011年5月23日 15時02分

 

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