2011年5月23日15時0分
美容整形・美容外科の「品川美容外科」(本社・東京都港区)のクリニックで脂肪吸引手術後に女性が死亡した事件で、警視庁捜査1課が同社を家宅捜索した際、複数の捜査資料の写しが見つかっていたことが分かった。同庁は、現職の捜査員が関与した情報漏洩(ろうえい)の疑いもあるとみて、資料の写しが流れた経緯を調べている。
品川美容外科の池袋院(東京都豊島区)では2009年12月2日に同荒川区の無職女性(当時70)が脂肪吸引手術を受け、2日後に死亡した。捜査1課は今年4月20日、施術を担当した堀内康啓(やすひろ)医師(38)を業務上過失致死容疑で逮捕。堀内医師は5月11日に同罪で起訴されている。
この事件で捜査1課は、09年12月11日以降、4回にわたり、品川美容外科の池袋院や港区の事務所、同区の堀内医師の自宅などを家宅捜索した。
捜査関係者によると、このうち、今年3月9日と同月23日の家宅捜索の際、複数の捜査資料の写しが見つかり、捜査1課が押収したという。