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◆交流戦 ヤクルト1―9ソフトバンク(22日・神宮)ソフトバンクが横綱相撲でセ・リーグ首位のヤクルトを圧倒した。連続イニング無失点の記録達成こそ逃したが、勝敗的には守る必要もない1点。失い方にも強さが際立った。「よく打線がつながった。記録? そういうのはいいよ。状態がいいのはいいこと」と、試合後の秋山監督も余裕の足取りだった。
93年に西武が樹立した40イニング連続無失点のパ・リーグ記録へ、リーチが掛かる寸前だった。すでに6点をリードして、試合の興味は無失点と連続完封だけになっていた5回2死一、三塁。ヤクルト・青木が一塁へヘッドスライディングを見せる執念の一塁内野安打で、摂津が1点を失った。連続無失点記録は、1リーグ時代の43年に並ぶ球団タイの38で止まった。
「申し訳ない。意識はしていました」と、3勝目を挙げた右腕は、敗戦投手のように肩を落とした。だが、記録以外では痛くもかゆくもない失点。強力打線による序盤の大量援護で、勝敗の行方は決していた。直前の1死三塁の段階では当然、前進守備は取っておらず、計算ずくの1点。それを悔やむことが、ソフトバンクの強さの証明だ。
チーム防御率も、チーム打率ともに12球団トップ。打線は5回までに6点のリードを奪うと、最後まで手綱を緩めず、今季最多の16安打で計9得点。リーグ安打数は、打率4割を再び超えた内川と、本多がトップで並び、さらに3位に川崎が追走すると、5、6位には松田、多村とホークス勢が独占している。
今季2度目の4連勝で貯金は今季最多の11。盤石の強さでタカが2年ぶり3度目の交流戦Vに突っ走る。
(2011年5月23日10時39分 スポーツ報知)