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社会

地元でできる支援、ラジオで提言 関学大生が番組 

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ラジオ機器を使った講義で放送の準備をする関学大の学生と山中速人教授(右端)=三田市学園2

ラジオ機器を使った講義で放送の準備をする関学大の学生と山中速人教授(右端)=三田市学園2

 被災地に行けなくても支援はできる‐。関西学院大総合政策学部(三田市)の学生が、東日本大震災の被災地支援のあり方を考えるラジオ番組の制作に取り組んでいる。「地元にいてもできること」がテーマ。番組は24日から、神戸市長田区のコミュニティー放送局「FMわぃわぃ」(77・8メガヘルツ)で毎週放送される。(田中宏樹)

 ラジオ番組の制作を通して、取材や原稿執筆など「伝える技量」を磨く講義「メディア制作演習」の一環。受講生約40人が8グループに分かれ、それぞれ20分間の番組を放送する。

 同学部2年の武政航平さん(19)=大阪市旭区=らは、被災した子らに向けたメッセージを、三田市の中学生らから集めようと準備する。

 「中学生の姿を動画サイトで配信し、大人の心も動かせる番組にしたい」と意気込む。

 2009年8月に豪雨災害に遭った兵庫県佐用町でボランティア活動を続ける3年の植田菜摘さん(20)=伊丹市=らは、津波の被災地へボランティアに行く人への助言を発信しようと思った。

 佐用の住民や町職員らにも「求められるボランティア像」を尋ね、「指示待ちではなく、自分ができることをアピールすることが大切」とのメッセージを番組に込める。

 このほか、多くの人に被災地への関心を持ってもらおうと、現地でボランティア活動をした学生に取材し、現状をポスターにまとめて大学内で発表するグループも。

 指導する山中速人教授(57)は「阪神・淡路大震災に遭った人の中には、今回、被災地へ行きたくても行けずに心を痛める人もいると聞く。現地に行かなくてもできる支援を考えるきっかけにしてほしい」と語る。

 放送は毎週火曜日午後1時から。長田区とその周辺で受信できるほか、インターネット上の「サイマルラジオ」で聴取できる。放送後はFMわぃわぃのホームページからも聞くことができる。

【特集】東日本大震災

(2011/05/23 10:58)

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