香港のアップル(Apple)直営店前で行われた台湾系大手電子機器メーカー富士康集団(フォックスコン、Foxconn)への抗議デモで、フォックスコンの従業員の格好をした参加者ら(2011年5月7日撮影)。(c)AFP/Antony DICKSON
【5月21日 AFP】中国・四川(Sichuan)省成都(Chengdu)の台湾系大手電子機器メーカー富士康集団(フォックスコン、Foxconn)の工場で20日夜、爆発があり、少なくとも2人が死亡、16人が負傷した。国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。報道によれば、爆発は米アップル(Apple)のタブレット型端末「iPad 2」を製造する工場で起きたという。
新華社通信は市当局者の話として、爆発で労働者16人が負傷し、病院に搬送されたと伝えた。うち3人は重傷だったという。警察は現在、爆発の原因を調査している。
また、中国紙、経済観察報(Economic Observer)は、粉じん爆発だったのではないかというフォックスコンの従業員の話を伝えた。粉じん爆発は、室内で粉末状の可燃性物質の濃度が上がると起きる危険がある。同紙によると、爆発があった工場ではiPad 2を製造しており、事故当時数百人が勤務中だったという。
フォックスコンの工場では前年、少なくとも従業員13人が自殺したとみられており、労働環境が過酷だとして批判を受けていた。(c)AFP
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