K-5(レビュー)

 ペンタックスにはもともとK-10Dのころから注目していましたが、今回はれてペンタックスユーザーとなりました。
 サブマウントを検討する際、キヤノンとニコンは互いにほぼ同じラインナップのレンズを揃えているので、どちらのユーザーにとってもまたほぼ同じ特性のレンズを一から揃え直すことになります。
 ソニーに関してはキヤノン、ニコンとほぼ同じラインナップでさらにレンズの層が薄いので、レンズの選択の余地が低く、さらにシステムの構築が難しくなります。
 ペンタックスをこれら3社と比較すると、唯一APSセンサーに特化したメーカーである分、APS用レンズをエントリー、標準、ハイグレードクラスと充実させていることに関しては他の3社を上回っていること、単焦点レンズも焦点距離やパンケーキ等他社と被らないラインナップを揃えていることなどからサブマウントとして最適だと思います。
 
スペックとしては1600万画素センサー搭載、ISO12800(拡張で51200まで対応)の高感度性能、視野率約100%ファインダー、ハイビジョン動画撮影対応、防塵・防滴対応等が特徴として上げられると思います。

 実際に使用してみた感想としては、ズーム、ピントリングの回転方向が逆なのは迷います。
 これに関してはメーカーの思想の違いということではなく、キヤノン方式に改めてもらわないと困ります。
 というのは、人間の感覚は左から右へ、小から大へ(かめらの場合は焦点距離、ピントリングの距離位置)と移行するようになっているからです。
 これは算数・数学の授業、仕事で使うExcelのグラフなどを見れば一目瞭然です。
 実生活において普段染みついている体の感覚をカメラの撮影の時だけ切り替えなければならないというのはストレスを強いられます。
 このリングの回転方向に関してはペンタックスだけでなくニコンなどにも猛省を促したいところです。
 
 AFシステムに関しては18-55WR、16-45、55-300等の場合、暗所、低コントラスト下ではかなり迷います。新発売の18-135WR等は店頭で試した感触ではかなりよくなっているので、今後新レンズの充実に伴い、キヤノン、ニコンのAFシステムにも肩を並べられるぐらい改善されていくことは期待してよいと思いますが、少なくとも現在市中に出回っているレンズに関しては古いAF性能のレンズの方がはるかに多いわけで、この点アンチの人達からAFシステムについて揶揄されるのは正しい事実として受け入れざるを得ないです。

 バッテリーについては価格.comのレビューではバッテリーの持ちが良いと高得点が付いていますが、このクラスのカメラのバッテリーはどれも持ちが良いのは当たり前でまったく評価の対象にはなりません。
 むしろ1%単位で残量表示をするインフォリチウムに対応して無い事、フル充電に5時間以上かかることを考慮するとこのクラスのカメラとしてはワーストに位置するバッテリー性能と断定しなければなりません。

 高感度性能はK-5を語るときに必ずついてくる話題であり、最大のアドバンテージといってもいいと思います。
 これについては実はRAWで撮影して後から編集する場合と、K-5のカメラ内でJPEGまたはTIFFに現像する場合ではノイズ性能に大差があります。
 これまで高画素モデルの中では高感度性能に定評のあった機種として5DMK2と比較すると、RAWデータでの高感度ノイズ特性は0.5〜1段ぐらいK-5が上回るといった程度で、キヤノンのRAW現像ソフトの出来が良いせいでRAWで編集して比較評価した場合、ISO1600程度なら最終出力画像で5DMK2が上回ってしまう場合もあります。
 K-5の高感度性能が俄然実力を発揮し始めるのはISO3200辺りからで、特にボディ内現像を行った場合ディテールの喪失を最小限に抑えながらノイズを3〜5段ぐらい除去してくれます。
 同じことをペンタックスのRAWソフトでやろうとするとノイズをなめるとボケボケの画像になり、ディテールを保持しようとするとノイズがバリバリと浮き出てしまいがちになります。
 特にISO6400以上になったら、思い切ってボディ内現像に任せてしまった方がすっきりすると思います。
 (最後の添付画像はPCで編集したISO32000をのせてみました。比較的うまく現像に成功したパターンです。)

 RAW現像ソフトはSilkypixをベースに開発されているようですが、キヤノンのDPPと比べると操作性が大きく劣ります。
 キヤノンの場合RAWデータを鑑賞することに何のストレスもかからないのですが、ペンタックスではRAWデータを展開してみようとすると現像に時間がかかり、現像時間のかからないRAWデータ添付のJPEG画像ではグラデーション部分のバンディングノイズ等劣化が酷すぎて鑑賞する気にならないといったのが実情です。

 以上のとおりキヤノンと比べると致命的な欠落も多々あり、また価格.comでのインダストリア問題などで評判を失墜させた感もありますが、小型・軽量化のメリットは大きく、APSシステムとしてはキヤノンやニコンよりも上質な作りこみが撮影を楽しくさせてくれるカメラです。

K-5
ISO400

K-5
ISO200

K-5
ISO200

K-5
ISO200

K-5
ISO4000

K-5
ISO32000

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PowerShotG10(レビュー)

 1400万画素センサー搭載、RAW撮影可能でGシリーズとしては初めてキヤノンデジタル一眼レフRAW現像ソフトDPPでの画像編集が可能となりました。
 G1〜G6までGシリーズの最大の特徴とも言えたバリアングル液晶モニターがG7、G9に続きこのG10でも採用が見送られたのは残念でマイナス評価ポイントの一つです。
 後継機のG11では久しぶりにバリアングルモニターが復活しましたが、画面サイズこそ大きくなったものの、以前のGシリーズに比べややチープな作りに退化してしまい、ハイエンドコンパクトデジカメの販売価格下落に伴う製造コスト削減の影響がここらに如実に表れてしまっているようです。

 レンズは歪曲がかなり大きく建築物をメインの撮影対象とするのにはあまり向きませんが、解像感に関してはなかなか優秀です。
 しかしダイナミックレンジに関しては初期のG2世代と比べてもあまり進歩が見られず、白トビ、黒ツブレが簡単に発生するので、普段デジタル一眼レフを使い慣れている撮影者にとっては、かえって扱いづらいです。
 一眼レフではなんということもない好条件に恵まれた晴天化の撮影においても、容易に白トビが発生し、露出をアンダーに持っていけばとたんに黒ツブレが発生する。
 つぶれたアンダー部分をトーンカーブで持ち上げれば、ノイズがすぐに浮き出てしまうといった具合で、撮影・現像時にストレスが溜まりやすいです。
 高感度はISO200までが実用上の上限だと思います。
 一眼レフ、特にフルサイズや中判デジタル機に関しては、まだまだ高画素化の必要性がありますが、極小センサーを採用したコンパクトタイプでは600万画素程度に画素数を抑えてもらいたいものです。

 個人的に使用しての感想は自然風景を撮るよりも、街頭スナップなどの都市の景観を撮影する方が適していると思います。
 私のメインの被写体である自然風景ではあまり満足のいくショットが撮れないのですが、都内を散歩している時など軽いお出かけ用のカメラとして撮影したショットの方が意外と満足するショットが撮れていたりします。
 室内での小物撮影やブログ用の撮影等に現役機として頑張ってくれています。

PowerShotG10

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EOS-5DMK2(レビュー)

 2008年秋購入。異例のロングランヒットとなった5Dの後継機です。
 製品の格付けによって明確に(露骨に)スペックを差別化する(機能制限をする)はずのキヤノンが、2100万画素と少なくとも画質に関わる数値上のスペックでは1DsMK3と同等とし、さらに高感度性能についてはフラッグシップ機の1DsMK3をも上回る性能を付与したというところは、ニコンをはじめとする他社の追い上げにより、もはやキヤノンが安穏としていられなくなったことを如実に表しています。

 スペック的には2100万画素、新AFシステム、秒3.9コマの連写性能、拡張設定でISO25600まで対応の高感度性能、1%単位で残量把握可能な新リチウムイオンバッテリー、92万ドットの3インチ液晶モニター等、特にデジタル処理部に関しては、当時の最新スペックを網羅しています。1DsMK3のライブビューはマニュアルフォーカス専用でしたが、この5DMK2では位相差AF、コントラストAFの両方に対応しました。(ただし、フォーカススピードは極めて遅く、動体撮影には使えません。)

 画素数は1DsMK3と同等ですが、ISO100付近の低感度撮影の画質は1DsMK3の解像感に一歩劣ります。ここら辺はやはりローパスフィルターのパーツ性能が出てしまっているようです。
 高感度性能は売りの一つになっていますが、RAWレベルでは驚愕するほどのローノイズということはありません。JPEG撮影時にカメラ内で処理するNR処理が高度になってきているということで、ここら辺は最近話題のK-5も似たような感じです。
 一部ではK-5の高感度性能がRAWレベルでも凄いというような偏った書き込みも見かけますが、両方所有している者の実感として、RAWレベルではK-5の方が5DMK2より0.5段〜1段ぐらい高感度性能に優れるというのが実感です。ただしK-5のカメラ内現像のアルゴリズムは極めて優秀で、カメラ内処理の画像を比較した場合はK-5の方が3段ぐらい優れていて、なおかつ解像感を維持しているというところが凄いです。
 液晶モニターは非常にきれいで見やすく、2010年現在の現行機種と比べても、自社他社を問わずほとんどの機種に勝ります。

 動体撮影を行わない私のような使い方ではこれといった欠点がなく、重量は1DsMK3の約半分の為、普段の撮影においては1DsMK3よりも使用頻度が高いです。

EOS-5DMK2

EOS-5DMK2

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EOS-1DsMK3(レビュー)

金属的な高周波成分の残響音が官能的な初代及びMK2と違い、シャッター音に色気がなくなりました。
それと当時ライバルメーカーのニコンがミドルクラスの製品にまで92万画素の高精細液晶モニターを搭載していたのに、100万円近い価格のこのMK3が23万画素モニターというのは、手抜きと言われても言い訳のしようがないと思います。
実際のところ23万画素クラスとしては最良の液晶モニターで、明るい野外でも視認性は抜群、最新製品のペンタックスK−5と比べても見劣りしません。
しかしトップメーカーのキヤノンのフラッグシップモデルである以上この辺りは厳しくダメ出しすべきでしょう。

スペックは35ミリ一眼レフとしては初の2100万画素、秒5コマの連写性能、ISO感度100〜1600(拡張で50及び3200に対応)、新しいAFシステム(クロスセンサー19点+アシストセンサー26点)、バッテリー残量を1パーセント単位で管理できるインフォリチウムバッテリー、ライブビュー搭載等がMK2からの変更点です。
当時のライブビューは、他社が皆1モーター式でシャッターボタンを押しこんでから実際にシャッターが切れるまでにかなりのタイムラグがあり、この間に手ブレ、ピンずれが発生してしまいやすい不完全なシステムだったのに対し、キヤノンはシャッターボタンを押しこんで即シャッターが切れる唯一まともな仕様の完成度の高いライブビューで他社を何歩も引き離していました。
ISO感度は3200まで対応していますが、本来の想定用途は風景やスタジオ撮影等での高精細撮影で本領発揮しますので、ISO800を上限として考えるべきでしょう。

画質の傾向は歴代1Dsシリーズで最も撮って出しの画調が使いやすく設定されていると思いますが、その分MK2と比べると若干派手になっていると思います。
画素数は後発の5DMK2と同等ですが、ローパスフィルターにニオブ酸リチウムを使用している為、5Dよりもローパスが薄く、低感度時の解像感、トータルの画質はやはり1DsMK3の方が一枚上手です。
しかし高感度性能では後発の5DMK2の方が上回っています。

その大きさと重量の為、普段の撮影では5DMK2やペンタックスK−5を持ち出すことの方が多いですが、ここぞという時の撮影でメインを張る『スーパーエース』は今でもこのMK3です。

六義園

上総鶴舞

爪木崎

実相時

福聚寺


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TS-E24mmF3.5L2 サンプル

先日ひたち海浜公園でTS-E24mmF3.5L2を使用してきたのでサンプル画像を上げてみました。
手持ち撮影でシフト量は最大にしてあります。
このレンズはその性格上、フードがほとんど遮光効果を期待できないのですが、逆光耐性は相当良くなっています。
おそらく新コーティングのおかげではないかと思います。

ひたち海浜公園

TS-E24mmのサンプルデータはこちら

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