シャルケがドイツ杯制す　内田有終、欧州“元年”でタイトル

　【ベルリン（ドイツ）浜田恵子】日本代表ＤＦ内田篤人（２３）が所属するシャルケは２１日、当地で行われたドイツカップ決勝で、デュイスブルクを５−０で下して優勝した。シャルケのドイツ杯制覇は９年ぶり５回目。シャルケは来季の欧州リーグ出場権を獲得した。内田は既に試合が決まった後半３６分から出場した。

　試合終了の笛が鳴ると、内田はドイツ代表ＧＫノイアーと抱き合って喜んだ。セレモニー後には優勝杯を受け取り、内田もサポーターに向かって誇らしげに掲げた。

　試合数日前にラングニック監督から「顔色が悪いけど平気か？」と声をかけられたという。昨年のワールドカップ（Ｗ杯）以降、ほとんど休みなくプレーしてきたことで疲労が蓄積。その関係で先発から外れたが、優勝の瞬間にはピッチに立ち、栄誉に浴した。

　「一時期より動けていないことには気付いていた。でも最後に出られたし、いいんじゃないですか。（監督には）感謝している」。欧州チャンピオンズリーグで日本人初の４強入り、国内戦もタイトル獲得で締めくくるなど申し分のない欧州移籍“元年”で、内田も「長かったけど、あっという間」と充実感を漂わせた。