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【大リーグ】代打・松井、55番対決に完敗 リンスカムにバット折られニゴロ2011年5月23日 紙面から
【サンフランシスコ穐村賢】日米55番対決に完敗だ。2試合連続で先発から外れたアスレチックスの松井秀喜外野手(36)は21日(日本時間22日)、ジャイアンツとの交流戦の6回に代打で登場。08、09年のサイ・ヤング賞、ティム・リンスカム投手(26)にバットを折られ、二ゴロに倒れた。チームもリンスカム相手に散発3安打の完封負け。ベイブリッジシリーズに連敗し、今季初の4連敗となった。 ジャイアンツのエースVS元巨人の4番。交流戦ならではの55番対決が実現したのは、1点を追う6回だった。AT&Tパークに投手アンダーソンに代わり、代打MATSUIがコールされる。マウンド上には背番号55を背負い、長髪をなびかせ独特のフォームで投げ込むサイ・ヤング賞右腕リンスカムがいた。 松井「ストレート、変化球、すべての球の切れもいいし、なおかつコントロールもいいですよね」 リンスカム「松井の強いところはテレビで何度も見たことがあった。そこには投げないようにと自分の投球を心がけたんだ。特に攻め方については悩まなかったよ」 初球、2球とチェンジアップが外れて2ボール。投手不利のカウントにもリンスカムにはどこか心の余裕があったのかもしれない。公式戦は初対決だが昨季3月26日のオープン戦で対戦。松井を2三振に仕留めていた。そして3球目。26歳の右腕は、36歳のスラッガーに臆することなく94マイル(約151キロ)真っすぐを投げ込む。ボテボテの二ゴロ…。松井は真っ二つに折られたバットを打席に投げ捨て、悔しそうな表情で一塁へと走り出した。 松井「甘く入ってきたと思ったが、ちょっとカット気味でした。ちょっと予想外の軌道という感じ…。やっぱりいいタマがきていた」 年の差10歳という日米55番対決はリンスカムに軍配。メジャーを代表する若きエースの投球に、さすがの松井も脱帽するしかなかった。チームもリンスカムの133球の熱投の前に散発の3安打で完封を許し、今季初の4連敗。松井は「シーズンの中にこういう時は必ずと言っていいほどある。早くそこから抜け出すことが大事」と必死に前を向いた。気がつけば最下位マリナーズとは0・5差。苦しい時こそ松井の流れを変える一発が待たれるところだ。 PR情報
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