福島第一原子力発電所放水口付近の海水から放射性物質が検出されたことから、魚介類への影響についてもご質問が寄せられていますので、紹介します。 |
A.福島第一原子力発電所の近くの海では、現在、魚を獲っていません。また、福島県に隣接する県の海域においては、漁業を再開する前に県が放射性物質の検査を行い、人が食べても安全であることを確認した上で、漁業を再開することになっています。
これまで都道府県等 が行った調査結果はこちら→ 水産物の放射性物質の検査結果について(5月20日更新)(PDF:104KB)
水産物の放射性物質検査の実施状況(地図) (5月20日更新)(PDF:196KB)
A.放射性物資が海の中に放出されても、海水の量がはるかに多く海流もあるため、その濃度は低くなります。従って、魚への影響は小さいものと考えられます。
セシウムは、カリウム(野菜や果物に多く含まれる)と同じように、魚の口から入り、えらや尿から出て行きます。このため、たとえ放射性セシウムが魚の体内に入っても蓄積しません。
放射性ヨウ素については、半減期が短く(8日間)、魚への蓄積や魚を通じた人体への移行の程度が小さいため、暫定規制値が示されていませんでしたが、茨城県北部のイカナゴから相当程度検出されたことから、厚生労働省は、野菜類と同じく2,000Bq/kgとしたところです。
A.イカナゴの稚魚は海面下のごく浅いところを泳いでいる魚です。大気中の放射性物質が海に降り注ぐと、海面下での放射性物質の濃度が一時的に高くなることから、この影響を受けたものと考えられます。
なお、暫定規制値を上回る放射性物質が検出されたイカナゴの稚魚は、安全性を確認するための試験操業で採取されたものであり、市場に流通していません。
*「水産生物における放射性物質について」の修正点はこちら(PDF:28KB)
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