福島第1原発事故 震災翌日、東電が海水注入も菅首相の指示で約1時間中断
炉心溶融が判明した福島第1原発1号機をめぐり、大震災の翌日に東京電力が開始した海水の注入が、菅首相の指示で、およそ1時間にわたって中断していたことがわかった。
20日夜、東京電力は会見で「どういった経緯で停止したのかにつきましては、現在確認をしている」と話した。
東京電力によると、海水の注入は震災翌日3月12日の午後7時4分に開始し、午後7時25分にいったん停止。
午後8時20分に再開したが、55分間冷却がストップした。
政府関係者によると、菅首相が東電に対し、「再臨界の危険性もあるから検討せよ」と指示し、注水の中断につながったという。
これについて、自民党の安倍元首相は、複数の関係者の話として、「菅首相が『自分は聞いていない』と激怒して注水を中断させた」と批判している。
(05/21 00:36)