事件【放射能漏れ】放射線表示できる特殊カメラの画像公開 福島原発1号機2011.5.22 21:44

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【放射能漏れ】
放射線表示できる特殊カメラの画像公開 福島原発1号機

2011.5.22 21:44
放射線の一種であるガンマ線の強度を色で把握でき、線量が高い場所の分布がわかるガンマカメラの画像。オレンジ色の部分が線量の高いエリア=20日(東京電力提供)

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放射線の一種であるガンマ線の強度を色で把握でき、線量が高い場所の分布がわかるガンマカメラの画像。オレンジ色の部分が線量の高いエリア=20日(東京電力提供)

 東京電力は22日、福島第1原発事故で、放射線の強度を色分け表示できる特殊なカメラで1号機原子炉建屋内部を撮影した画像を公開した。画像を分析し放射線量の高い場所の特定を進め、遮蔽(しゃへい)対策を実施する。東電は「作業員の被曝(ひばく)低減に役立つ」としている。

 撮影に使われたのは、放射線の一種であるガンマ線の分布を測定できる「ガンマカメラ」。放射線量が高い場所ほど赤に近い色で表示され、低い場所は青に近い色になる。色の違いで放射線の強さを把握できる。

 4人の作業員が20日、原子炉建屋1階に入り、約1時間半にわたって撮影。2階の空調ダクト付近などでオレンジ色の放射線量の比較的高い部分があることが分かった。東電は遮蔽効果のある鉛の入ったマットなどを設置する方針。

 一方、東電は22日、水素爆発で損壊した1号機原子炉建屋の開口部付近で、空気中の放射性物質の試験採取を行った。燃料貯蔵プールの注水作業に使っているコンクリートポンプ車のアームの先端に吸引器を取り付けて実施。24日にも分析結果を公表する。4号機原子炉建屋の開口部付近についても23日、同様の方法で試験採取を行う方針。

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放射線の一種であるガンマ線の強度を色で把握でき、線量が高い場所の分布がわかるガンマカメラの画像。オレンジ色の部分が線量の高いエリア=20日(東京電力提供)
放射線の分布を測定できる「ガンマカメラ」で撮影した福島第1原発1号機の原子炉建屋1階。放射線量が高いところは赤色、低いところは青色に着色されている=20日(東京電力提供)
放射線の分布を測定できる「ガンマカメラ」で撮影した福島第1原発1号機の原子炉建屋1階。放射線量が高いところは赤色、低いところは青色に着色されている=20日(東京電力提供)

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