福島第1原発海水注入一時中断問題 班目委員長、海水で再臨界の可能性「言うはずない」
フジテレビ系(FNN) 5月22日(日)12時15分配信
細野首相補佐官は22日朝、フジテレビの「新報道2001」に出演し、福島第1原発1号機への海水の注入が一時中断された経緯をめぐり、班目春樹原子力安全委員長が菅首相に対し、「海水を注入した場合、再臨界の可能性がある」と助言したとされる問題で、「発言の記憶はある」と述べた。一方、原子力安全委員会の班目委員長は、「再臨界の可能性が出てきたなどと、言うはずがない。はなはだ遺憾である」と述べた。
班目委員長は22日朝、FNNの取材に対し、「『真水を海水に変えたから、再臨界の可能性が出てきました』と、わたしが言ったというのは、わたしがまったくの原子力の素人であるという発言になりますので。わたしとしては侮辱だと思っています」と述べ、「安全委員会のメンバーなので、『安全には、念には念を入れろ』と発言するかもしれないが、『事態は切迫しているので、海水注入は急ぐべき』と、一貫して言っていた」と反論した。
また、「自分への確認がされないままに、政府の統合対策室が会見したもので、非常に不信感を持っている」と述べた。
最終更新:5月22日(日)12時44分
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